わきが(腋臭症)
わきの汗の臭いやあるいは汗の量が多いことが気になり、日常生活や社会生活のうえで不都合が生じる状態です。
症状
程度の差はありますが、両側のわきの汗の臭いが強いことや汗の量が多いことが主な症状です。汗の臭いや量の多い・少ないは人によって感じ方がさまざまであり、病気であるとの基準は明らかではなく、ご本人自身が気になったり、周囲の方に指摘されて治療をご希望し来院されます。
原因
汗がわきに存在している細菌によって分解され、その分解された物質が臭いの原因になります。 また汗腺の量が多かったり大きかったりすることで汗の量も多くなります。 遺伝的な要素の関わりも多く、ご両親のどちらかが同様の症状であったり、あるいは耳垢がネバネバした柔らかい耳垢であったりすることが多いのも、この疾患を持った患者様の特徴です。
治療
制汗剤
発汗量や抗菌作用のある薬剤をわきにスプレーしたり塗ったりすることで症状を軽くします
ボトックス
ボトックスという薬剤をわきに注射することで発汗量を抑制し、症状の軽減をはかります。 薬剤の効果は約3ヶ月から6ヶ月間にわたり持続します。
レーザー
レーザーを照射し、汗の臭いや量の原因となっている汗腺を破壊することにより症状の軽減をはかります。
外科的切除
部分麻酔でする手術です。わきのしわに沿って切開を1カ所入れて、皮膚の下にある臭いの原因となっている汗腺を直接に目でみながら切除していきます。手術時間は一カ所について約45分ほどです。