ほくろ・いぼ・できものの
日帰り小手術について
当クリニックでは、ほくろやイボ・しこり・おできなど、皮膚のできものの日帰り手術を行っています。「最近しこりができて気になる」「ほくろが大きくなってきて怖い」「顔にあるイボを取りたい」など、皮膚のできものでお悩みの方は一度ご相談ください。
悪性か良性か
皮膚のできものの場合、多くは良性のものですが、中には悪性のものが含まれている場合があります。切除手術を行う場合には、まず皮膚のできものが「良性」か「悪性」か、見極める必要があります。
患者様の中には、どうせ切除してしまうのであれば、良性か悪性かを調べる必要はないのでは?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ診断が必要なのかというと、「良性」か「悪性」かによって治療方針が変わってくるためです。
手術の際に切り取る範囲が変わります
良性の場合、切除はできものの境界線ギリギリを切除するのに対し、悪性の場合はできものの周辺も切除する必要があるためです(悪性腫瘍ガイドライン準拠)。
転移の可能性を考慮する必要があります
悪性の場合、他の組織への転移も考えられます。
そのため必要に応じて提携先の医療機関へ紹介させていただき、早期に治療を始められる体制を取っております。
また悪性か良性かの判断が難しい場合は、切除したものを顕微鏡で見て判断する病理組織検査により最終的な診断(確定診断)を行います。これにより悪性の所見がある場合は再度大きめに切除する必要性も出てくることがあります。
日帰り小手術の流れ
1.問診
まずは問診を行い、できものができた時期やその後の経過などをお伺いいたします。
2.視診・触診
できものを観察したり、実際に触ってみることで、できものの状態を診察していきます。
3.ダーモスコピー(拡大鏡)
場合によってはダーモスコピー(散乱光を除去する特殊な拡大鏡)を用いて、できものの状態をより詳細に観察します。
4.採血・病理検査
必要に応じて、採血を行い身体の状態を判断します。
また、悪性か良性かの判断が難しい場合には、できものの一部を採取したり、全部を切除して病理組織検査を行います。病理組織検査により、できものが良性か悪性か判断がついた時点で、その後の治療方針も変わってきます。
5.手術の日程調整
可能な限り患者様の都合にあわせて手術日を調整します。
6.手術
手術時間は、できものにもよりますが、15~30分を目安とお考えください。
7.術後の再診
抜糸や経過観察を行うために術後、指定日にご来院いただく必要がございます。
また、病理検査の結果報告もさせていただきます。
手術後の経過について
術後の通院
- 翌日・翌々日
- 基本的には受診の必要はございません。
ドレーン(血の固まりを排出する管)を入れている場合は、様子を見て除去します。ドレーンを入れていなければ受診の必要はございません。ドレーンの留置が必要かどうかは、手術時の状態によって判断します。 - 1週間後
- 抜糸を行います。また病理組織検査の結果をご説明いたします。(病理組織検査の結果が出ていない場合は2〜3週間後に再診して頂き、結果のご説明をいたします。)
- 1~3か月後
- その後の経過確認に来院していただきます。
切除後の症状について
- 軽い痛みが1~2日ほど続く場合があります。
痛みに対しては、痛み止めの飲み薬でコントロールいたします。 - 腫れは2~3日ほど出る場合があります。
内出血が起きた場合でも、1週間~2週間ほどで落ち着いてきます。
日常生活での注意点
手術の翌日からは、切除した箇所を洗って清潔にしてください。
また入浴時以外は切除した箇所にガーゼなどを巻いて保護してください。
手術箇所のメイクは抜糸の翌日からになります。
※周辺部分のメイクであれば、当日から可能です