多汗症
多汗症とは、交感神経が過剰に働くことで手・足・ワキの下などに大量に汗をかいてしまう症状を指します。交感神経の働きが強くなりやすい緊張時、不安時には症状が出やすくなります。
多汗症の特徴
多汗症の症状としては下記の3点があげられます。
- 小児の頃から症状があった
- 運動していない時でも汗が出る
- 左右同時に発汗する
多汗症の治療
多汗症の治療には、飲み薬から外用薬、注射などがあります。 患者様の状態やライフスタイルに応じて、最適な治療をご提案いたします。
ボトックス注射
発汗の原因となる神経伝達物質(アセチルコリン)の分泌を抑える注射です。 効果は永続ではなく、半年~1年間となります。
塩化アルミニウム液(制汗剤)
制汗のある塩化アルミニウムを症状のある個所に塗布することで症状を抑える治療法です。 あくまで対症療法なので、使用をやめれば症状は再び現れます。
内服薬(飲み薬)
アセチルコリンを抑え、交感神経を調整する飲み薬です。
神経節のブロック
過度の発汗の原因となっている汗腺の働きを支配している交感神経の一部を破壊して、過剰な発汗を抑える手術を行う方法もあります。