巻き爪(陥入爪)
巻き爪(陥入爪)とは、手や足の爪の両側(主に親指)が主に曲がり、皮膚に食い込んで炎症を起こした状態を指します。症状がひどくなると、患部に肉が盛り上がったような状態となり、出血を起こしたり、化膿することがあります。時に歩行困難な状態となることもあります。
原因
- 腰痛、膝関節の疾患などで体の重心が変化し、つま先に体重がかかることも原因になります
- スポーツなどで踏ん張るような動作が多い場合に、原因となることがあります
- 深爪の習慣がある
- 幅の狭い靴やハイヒールなどをよく履いている
- 生まれつき爪の形の影響
治療
巻き爪の治療は、根本的には部分麻酔による手術が必要です。曲がった爪が生えてくる元を切除する方法で一カ所にかかる時間は約30分程度です。もちろん入院は必要ありません。手術の翌日より入浴可能です。皮膚切開は一カ所につき約5mmで、この部分は縫合します。抜糸は約1週間後です。
症状が軽い場合や初めて症状が出た場合は、弾性のあるワイヤーによる矯正を行ったり、塗り薬により炎症を沈静化する方法で経過を診る場合もあります。感染を伴っている場合には抗生物質の内服を併用することもあります。また痛みが強いときには鎮痛剤の内服を使用することもあります。